約50 年前、お施主様のおばちゃんが建てたこの住まい。
丁寧に綺麗に住まわれ、そっくりそのままお施主様に受け継がれました。
その歴史を引継ぎ、この場所で新たに沙留の生活を感じられる宿を運営します。
町は緩やかに人口が減少していくけれども、豊かな資源と温かい地域の人々がいます。

それらの関係性を紡ぎながら、一次産業とともにある泥臭くも美しい生活、地に足のついたオホーツクの暮らしを実感できる宿をご提案します。

かつてのおばちゃんの住まいを姪が宿としてリノベーションし、かつてこの住まいの建築に携わった大工さんが、今回は宿のリノベーションで携わります。

古いものと新しいもの、工業的なものと手触りが感じられるものを織り交ぜながら、時に材を足し、あるいは解体し、過去と現在を感じられる空間となるように構成しています。

ゴミを出しながら改修するのではなく、足しながら新たな"設え"を整え、新しい価値や過ごし方を付加していくことを考えています。